ME学生が医療機器メーカーのインターンに参加してみた
3月の春期休暇に、「キヤノンメディカルシステムズ」という医療機器メーカーのインターンに参加してきました。
キヤノンメディカルシステムズは、主にCTやMRIなどの画像診断装置を扱っている企業です。CTやMRIは臨床工学技士の業務とは少し違いますが、「医療機器メーカーの営業職ってどんな感じなのかな」「インターンってどんな感じなのかな」というちょっとした好奇心で応募してみました。
1.インターンの概要
今回参加したのは1dayWebインターンです。
時間・・・13:00~17:00までの4時間(休憩含む)
形式・・・ZOOMによるWebインターン
職種・・・営業職(企画営業)
参加資格・・・文系でも理系でもOK
キヤノンメディカルシステムズの営業には「企画営業」と「技術営業」があります。企画営業は文系でも理系でもなれますが、技術営業は臨床検査技師と診療放射線技師の国家資格を持った人でないとなれません。私は臨床工学技士の学生ですから、技術営業のインターンには参加できませんでした。。(泣)
参加者は理系・文系・医療学生と実に様々でした。
服装は自由となっていましたが、実際はスーツで参加する学生が多かったです。ちらほらオフィスカジュアルのような私服で参加している学生がいましたが、特に目立っていませんでした。
2.どうやってインターンに応募するの?
①キヤノンメディカルシステムズの新卒採用サイトに登録
新卒採用サイトで随時インターンや採用応募などの案内が来ます。忘れずにチェックしておきましょう。
②インターンのお知らせが来たら応募!
新卒採用サイトのマイページにインターンのお知らせが来たら応募してみましょう。
1dayインターンに応募するには応募動機や自己PRを提出する必要があります。
よく応募動機の書き方をネットで調べると、「企業側に納得させるように書こう!」とか難しいことが書いてありますが、私は特に気にせず思うままに書きました。
企業側は様々なバックグラウンドを持った学生をごちゃまぜにして参加させたかったようなので、医療学生という時点でかなりポイントは高かったと思います。
私は「臨床実習で企業の方がお仕事されている姿を見て、営業職の仕事を体験してみたかったから」という内容の志望動機にしました。自己PRは「臨床実習で頑張った経験」を主に書きました。
3.1dayWebインターンの流れ
〇13:00~13:20
ZOOMに接続したら、最初に参加者全員がメインルームに入ります。
そのあと、グループワークを行うためにランダムに選んだ4~5人のグループワークルーム(小部屋)に振り分けられます。
そしてグループワークルームでアイスブレイクタイム(緊張をほぐすために参加者同士で軽い交流を行うこと)。
私が振り分けられたのは男子2人女子2人の計4人グループ。どうやら、文系理系医療系をわざとバラバラになるように配置したようです。
まず自己紹介タイム。インターンに慣れている他学生は次々に自己紹介していきます。完全に喋るタイミングを失いました。コミュ障発動です。
なんとか無理やり大学名と名前を言ったところで時間となりグループワークルームの接続が切れました。
皆さんもWebインターンの自己紹介は最初に言った方がいいです。ホントに。
〇3:20~14:00
グループワークルームからメインルームに全員が戻ってくると担当者の方から会社説明があります。
〇14:10~14:35
次はグループディスカッションです。再度グループワークルームに振り分けられます。
事前に与えられた顧客情報から、グループで3つのプランのうちどのプランがいいのかを選び、顧客役の企業の方に実際にプレゼンします。
まずはグループの中から営業を担当する営業役の人を決めます。ここではある男子1人が率先してやってくれました。
そしてABCの3つのプランの中から、顧客にオススメしたいプランを選びます。価格や機器の解像度などから判断して、全員一致で結論はすぐに出すことができました。
〇14:35~15:00
いよいよ実際に営業を体験します。
今度は2つのグループワークチームと1人の顧客役の企業の方が1つの発表ルームに振り分けられます。そして各グループワークの代表者1人が実際に営業を行います。
顧客役の企業の方は、場数を踏んだベテランなので、営業する学生にどんどん詰め寄ってきます。なかなか営業は上手くいきません。それでも営業役の子はなんとか言葉を出してその場を繋ぎます。これは緊張する・・・!
営業が終わったら、顧客役の企業の方によるフィードバックです。
顧客役の企業の方は、営業で大切なことを学生に教えるためにわざと言葉に詰まるような返事をしたようです。フィードバックでは、営業役の学生に良かった点と改善すべき点についてを丁寧に優しく説明して下さいました。これは営業職に就かなくとも大切なことばかりです。
さらに、営業の様子を見ている学生が1名指名され、良かった点や改善点を発表します。ちゃんと営業するシーンを見て考えておかないといけません。
〇15:00~15:10
休憩タイム
〇15:10~15:35
今度は、1回目の営業の反省を踏まえた2回目の営業を行います。そのためのグループワークです。1回目の営業での顧客の要望に応えるべく、プランを変えるべきなのか変えなくてよいのかを判断します。
ちなみに、営業役の学生は1回目とは別の学生が行います。いろいろ話し合った末ある女子学生1人がやってくれることになりました。
〇15:35~16:00
2回目の営業を行います。先ほどと同様に2つのグループワークチームと1人の顧客役の企業の方が1つの発表ルームに振り分けられます。
各グループが話し合った内容を営業しますが・・・これも簡単には上手くいきません。
あらかじめ用意されたプランからいかに顧客の要望に応えるのが難しいかを実感させられます。
学生からも1人フィードバックをするのですが、なんと私が指名されました。緊張しましたがなんとか言えました。。
〇16:10~17:00
ここからは企業の方によるトークセッションです。
企画営業の方1名と技術営業の方1名が、自己紹介や自分の業務紹介をした後、チャットによる学生の質問に口頭で答えていきます。
そこで私は「仕事でいちばん辛かったことはなんですか?」と質問してみました。
専門用語で苦しんだり、学会やセミナーで土日に休みが取れなかったことが辛かったようです。
そして17:00になりインターンは終了となりました。
4.インターンを終えてみての感想
意外と楽しかったです。時間が経つのがあっという間。
営業という仕事の奥深さを知ることができました。病院に就職予定の医療学生でも参加して損はしないです。むしろ企業側の意見を聞けたのは貴重な経験でした。
皆さんも、どのメーカーでもいいので1dayインターンに参加してみてはどうでしょうか?