【第2種ME試験】情報処理工学の問題を大解説!~第34回 午前37~
今回、解説する問題はこちら。
赤、緑、青の3原色で4096色を表現するためには、それぞれの色に対して何ビット必要か。(第34回 午前37)
- 2
- 4
- 6
- 8
- 10
ビットに関しては分かっているつもりでしたが、この問題が解けずしばらく悩んでいたので、私同様分からない人がいる・・・と信じて解説記事を書きます。
ちなみに答えは2番の「4」です。
みなさんは解説を見ずに解けるでしょうか?
分からなかった人は要チェックです。
1.「ビット」って何?
まず前提として、「ビット」というのは、黒と白の2色が入る箱のようなものだと思ってください。箱1つで1ビットです。
2.それぞれの色に対して1ビットあるとき
解答の選択肢にはありませんが、例としてそれぞれの色に対して1ビットのときを考えてみましょう。
図のように、赤、緑、青それぞれの色に対して1ビットずつ用意されています。
赤を例にすると、1ビットの箱には白と黒が入っているので、暗い赤と明るい赤の2色ができます。緑と青も同様に、それぞれ暗い色、明るい色ができます。
つまり、それぞれの色に対して明るさが2パターンできるわけです。
色を作るときは赤、緑、青の3色を組み合わせて作るので、色のパターンは下の図のように2×2×2=8パターンできることになります。
結果、それぞれの色に対して1ビットあるときは8色できるということです。
基本的な考え方は分かりましたか?
3.それぞれの色に対して4ビットあるとき
今度は、それぞれの色に対して4ビットあるときを考えてみます。考え方は1ビットの時と同様です。
図のように、赤、緑、青それぞれの色に対して4ビットずつ用意されています。
赤を例にすると、1ビットの箱には白と黒が入っているので、2×2×2×2=16パターンの明るさの赤ができます。緑と青も同様に、それぞれ16パターンの明るさの色ができます。
色を作るときは赤、緑、青の3色を組み合わせて作るので、色のパターンは下の図のように16×16×16=4096パターンできることになります。
結果、それぞれの色に対して4ビットあるときは4096色できるということです。