「医学英語検定」の勉強をすれば、普段の勉強もラクになる!
この記事を書いたちょうど1週間後に、私は「医学英語検定」を受けに行きます。
そこで、臨床工学技士を目指す皆さんにも、ぜひ医学英語検定の勉強をして欲しいと思い、この記事を書くことにしました。
1.「医学英語検定」って何?
正式名称は「日本医学英語検定試験」で、日本医学英語教育学会が主催しています。
〇試験のレベルは?
- 1級(エキスパート級)・・・2級(プロフェッショナル級)の指導ができるレベル
- 2級(プロフェッショナル級)・・・英語論文を読む・学会発表や討論をするレベル
- 3級(応用級)・・・英語で医療に従事できるレベル
- 4級(基礎級)・・・基礎的な医学英語運用能力を有するレベル
の4つのレベルがあり、受験者に制約はなく誰でも受けることが出来ます。
学生のうちは「医科大学・医療系大学在学あるいは卒業程度レベル」である4級にチャレンジしてみることをオススメします。余裕があれば、3級にもチャレンジしてみましょう。
3級はリスニングがありますが、4級はリスニングはなく筆記試験(4択式)のみです。なので、中高生で受けるような英検に比べればかなり簡単です。
〇試験会場
- 北海道
- 東京
- 愛知
- 滋賀
- 大阪
- 岡山
- 福岡
- 佐賀
で行われています。
大学で行われることが多いですが、直前になってホテルなどの別の公共施設に変更になることがあります。
〇医学英語検定4級について
- 試験時間・・・90分
- 試験問題・・・60問程度(語彙25問、読解25問)
- 検定料・・・税込5,000円
過去問はそれほど充実はしていないです。
公式で、かつ検定に特化した教本はこの「日本医学英語検定試験3・4級教本」しかありません。
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どんな問題が出るのかは、この本を見れば十分に分かるでしょう。
でも、ぶっちゃけ4級なら語彙力を増やすだけで大丈夫なので、この教本の巻末に書いてある単語一覧をひたすら覚えるだけでいいと思います。
読解問題は英語の長文(といっても大学の二次試験ほど長くない)を読むのですが、文法的には英検準2級を持っていれば理解できる程度です。
2.なんで医学英語検定の勉強は普段の勉強に役立つの?
普段の勉強から、略語が出てくることが多いと思います。
例えば「活性化凝固時間」。
略語では「Activated clotting time=ACT」ですが、ただ「A」と「C」と「T」の3つのアルファベットが並んでいると覚えると、語源を知らないのですぐに忘れてしまうでしょう。
ですが、「Activated=活性化した」「clotting=凝固」という語彙さえあれば、「だからACT=活性化凝固時間になるんだ」とすぐに理解できます。
また、「心房細動」は「Atrial fibrillation=Af」ですが、もし忘れてしまっても「atrial=心房」「fibrillation=細動」という語彙さえあればすぐに思い出せます。
医療の世界では当たり前のように略語がビュンビュン飛び交います。どうせなら、学生のうちから語源まで理解しておきたいですよね。