医療系大学・専門学校入試の小論文対策!
この記事の内容↓
- 医療系大学・専門学校の小論文で出される質問
- 医療系大学・専門学校の小論文の対策法
私は医療系大学の2次試験で面接と小論文を受け、無事に合格しました。
ここでは当時の体験を踏まえ、医療系大学・専門学校を目指す受験生にアドバイスします。
結論から言うと、小論文対策は
- とにかく過去問を解くこと
- 日ごろの医療ニュースに対して常に自分の意見が言えるようトレーニングすること
です。
※ここで紹介した小論文の過去問は大学・短大・専門学校の進路総合情報サイト から抜粋しました。
1.小論文の内容
小論文では、
- 最新医療技術
- チーム医療
- 倫理問題
のテーマの出題頻度が高いです。
〇最新医療技術について
「医療ロボット」や「AI(人工知能)」などの最新医療技術について問われることはよくあります。
ネットや本で、最新医療技術は現在どのようなところで使われているかを調べてみましょう。
例題)人工知能(AI)の目覚ましい進歩は将来の医療にどのような影響を与えると思いますか。
(福岡・国際医療福祉大学・保健医療、薬、成田看護、成田保健医療、小田原保健医療学部・推薦入試・600字以内)
〇チーム医療
「チーム医療」とは、医師だけでなく、看護師・臨床検査技師・診療放射線技師・臨床工学技士など、各々の専門分野に長けたスタッフが、協力して1人の患者を治療することです。
自分がなる予定の職業は、何を専門としているのか、その専門知識を、多職種のスタッフがいる中でどのように役立てるのかを考えてみましょう。
例題)チーム医療の一員として臨床検査技師が果たす役割について、あなたの考えを述べよ。
(麻生大学・生命・環境科学部・推薦入試・800字以内)
例題)近年、チーム医療が重要視され、医療の最前線で実践されてきています。 チーム医療の優れたところは何か、そして、この医療にあなたはどのように参加していきたいのかについて、600字以内で論じなさい。
(昭和大学・歯学部・推薦入試)
〇コロナ関係
このご時世なのでコロナ関係の質問が出る可能性は十分にあります。
日ごろからニュースをチェックして、そのニュースについて自分がどう思うか考えるクセを付けましょう。
〇倫理問題
「尊厳死」「安楽死」が良い例です。
尊厳死や安楽死に関しては、今でも反対派と賛成派に意見が分かれています。
正解のない問題だからこそ、あなたがどう考えているかをハッキリさせる必要があります。
例題)75歳以上の高齢者が心筋梗塞や脳梗塞のような処置をしなければ死亡してしまう病気で救急外来に運ばれて来た際、医療者として次の2つのうちどちらを選択すべきと思いますか。どちらをどのような理由で選ぶのかを、1100字以内で答えなさい。
(北海道医療大学・看護福祉学部・推薦入試・)
①家族の意見は聞かずに患者の命を救うために全力を尽くす。
②家族の意見を聞いた上で、どのように対処するか判断する。
2.小論文の構成
過去問を見てもらえれば分かりますが、小論文の問いは結構ざっくりとした質問をします。
ざっくりとした問題の文章の構成は
- 結論(自分の意見・賛成か反対か)
- その結論に至った理由
- 自分の経験談などを書いて根拠を明らかにする
- もう一度結論
という感じ。
3.小論文対策法
〇添削はテーマに沿った科目の先生にお願いする
小論文の問題は生物系や科学系が多いため、生物・科学に詳しい先生に添削をお願いしましょう。
私は1度、クローンについての小論文を書いたことがあるのですが、生物担当の先生に添削してもらったところ「倫理問題に触れるから書いたらだめだよ!」と指摘されたことがあります。
専門科目の先生だから分かることもあるので、小論文のテーマに沿った先生にお願いしましょう。
〇ひたすら過去問
小論文対策は「とにかく過去問を解く」ことです。たくさん問題を解いて様々な系統の問題に慣れておきましょう。
ですが、過去問は古くても5年前までのものをオススメします。あまりにも古いと情報も古いので、さほど役には立ちません。
過去問を手に入れる方法は主に3つあります。
- ネットで検索
- 先生に良い過去問がないか聞いてみる
- 進路指導室の先輩の記録を見てみる
私は、「看護・医療技術系」の学部の小論文過去問をネットで調べて、問いに対する自分の考えをハッキリさせるようにしていました。
ネットで良い過去問が見つからない場合は、担任の先生や進路指導担当の先生に過去問がないか聞いてみましょう。ネットに出回っていない貴重な過去問が手に入ることがありますよ。
さらに、学校に進路指導室がある場合は、過去に小論文入試を受験した先輩の記録が残っていると思います。どんな問題が出たかを記録しているので、参考にしてみて下さい。
〇最近の医療ニュースをチェック
時事メディカル (@jijimedical) | Twitter
入試では時事問題が取り上げられることもあるので、日ごろからニュースはチェックしておきましょう。
その都度「自分はこのニュースに対してこう思うな」と自分の意見を持つクセを付けておくといいですね。
3.まとめ
小論文対策としては、
- とにかく過去問を解くこと
- 日ごろの医療ニュースに対して常に自分の意見が言えるようにトレーニングすること
です。
皆さんの合格をお祈りしています!