臨床実習では指導者さんからどんなことを質問されるの?
- 1.心電図波形書いてみて
- 2.IABPのバルーン拡張・収縮のタイミングは圧波形でいうどこ?
- 3.右心カテーテル検査の結果、患者さんのフォレスター分類は?
- 4.IABPの先端上部は鎖骨下動脈の何センチ下?
- 5.IABPのバルーン下部の位置で注意する点
- 6.麻酔器で使われる3つのガス
- 7.輸液ポンプ・シリンジポンプの誤差範囲
- 8.観血式血圧計の加圧バッグの圧力
- 9.血圧の決定因子
- 10.ACTの正常値
- 11.心筋保護液の効果
- 12.人工心肺における脱血の種類
- 13.生食バッグにヘパリンを入れる理由
- 14.抗凝固薬の半減期
- 15.透析液の希釈率
- 16.透析患者の死亡率第一位
- 17.補足!
1.心電図波形書いてみて
正しい心電図は下の図の通りです。
2.IABPのバルーン拡張・収縮のタイミングは圧波形でいうどこ?
(心電図トリガーの場合)
(動脈圧トリガーの場合)
拡張するタイミングの部分を「ディクロティックノッチ」といいます。
3.右心カテーテル検査の結果、患者さんのフォレスター分類は?
PCWPと心係数を指標に分類しています。
4.IABPの先端上部は鎖骨下動脈の何センチ下?
2cm下です。
5.IABPのバルーン下部の位置で注意する点
バルーンが血管を塞がないように注意します。
バルーン下部が、他の臓器に流れる血管を塞いでしまうと虚血になってしまうためです。
6.麻酔器で使われる3つのガス
亜酸化窒素・圧縮空気・酸素の3つです
7.輸液ポンプ・シリンジポンプの誤差範囲
- 輸液ポンプ・・・±10%
- シリンジポンプ・・・±3%
です。
8.観血式血圧計の加圧バッグの圧力
300mmHgです。
9.血圧の決定因子
血圧は「血圧=心拍出量×末梢血管抵抗」で表せます。
「電圧=電流×抵抗」と同じ!と覚えるといいですね。
10.ACTの正常値
90~120秒です。これは必ず聞かれます。
11.心筋保護液の効果
- 速やかに心臓を停止する
- 低温を維持する
くらいは覚えておきましょう!
12.人工心肺における脱血の種類
脱血の種類とは、脱血管から脱血した血液をどういう方法でリザーバーまで送るか?ということです。
「落差脱血」は聞いたことがあると思いますが、他に「陰圧脱血」もあります。
リザーバーに陰圧をかけて脱血する方法で、陰圧の大きさで脱血の量を調節します。
13.生食バッグにヘパリンを入れる理由
血液凝固を防ぐためです。
14.抗凝固薬の半減期
透析で使われる抗凝固薬4つの半減期は
- 未分画ヘパリン・・・45~60分
- 低分子ヘパリン・・・180~240分
- メシル酸ナファモスタット・・・8分
- アルガトロバン・・・40分
です。(大体でOK!)
15.透析液の希釈率
A液とB液をRO水で35倍希釈して透析液を作製します。
さらに、A液:B液:透析用水=1:1.26:32.74の比率になっています。
この希釈倍率と比率は必ず聞かれるので覚えておきましょう!
16.透析患者の死亡率第一位
透析患者の死因ランキングは
- 心不全
- 感染
- 悪性腫瘍
です。
17.補足!
実習に行く前は、「指導者さんから質問攻めされるのかな・・・」と心配していたのですが、案外そんなことはありません。
ですが指導者さんによります(笑)
教科書に載っているような基礎的なことが頭に入っていれば大丈夫!という印象でした。