大学のメリット・デメリット
今回は将来、臨床工学技士になりたいんだけど、専門学校と大学どっちがいい?
というお悩みに答えます。
確かに、専門学校か大学かは迷いどころです。
早く現場での経験を積みたいのか、将来のお給料や学歴を重視するのかは人それぞれ。
私は大学に通っているので、ここでは専門学校と比べた大学のメリットとデメリットを説明します。
1.大学のメリット
〇プレゼンテーション能力・レポート作成能力が身につく
これは、現役臨床工学技士さんの講演会で得た情報なのですが、その方いわく
「プレゼン能力やレポート作成能力は圧倒的に大学生の方が高い」だそう。
あくまでもその方の意見ですが、有名大学病院の臨床工学技士長さんが仰っていたことです。
大学では、あらゆる場面でプレゼンテーションを行うことがあります。特に総合的な授業でプレゼンすることが多いですね。
さらに、実験や実習をやれば毎度毎度レポートを書くことになります。毎回毎回書いて、先生にツッコまれて「あーめんどくさーー」と思っているうちに、気づいたらレポート書くのが上手くなっていたりします。
こうやっていろんな経験を重ねていくうちにプレゼン能力やレポート能力が上がります。
プレゼンやレポート作成能力は、3年生での臨床実習(実際に病院に行って勉強すること)や、就職してから役立ちます。
医療スタッフ同士で行われるカンファレンス(会議)で、スライドを使って説明することがありますし、毎回レポート作成の課題が課されます。
医療従事者として、社会人として基本的なことを学べるのが大学です。
〇幅広い分野を勉強できる
特に、1年生や4年生で専門外の分野を勉強することが多いです。
1年生では、国語(現代文)や英語を勉強したり、その大学のある地域について調べるなどの総合的な授業もあります。
専門学校は臨床工学技士の実践的なことしか勉強しませんが、大学は幅広い分野の授業がありますし、専門学校より自分の興味のある分野を勉強できる時間が多くあります。
〇病院によってはお給料が高くなる
これも、臨床工学技士長さんのお話にあったことですが、総合病院や大学病院の中には、大卒のほうがお給料が高いところがあるみたいです。
専門卒だと1年社会人経験が多くなるから結果的に生涯賃金は多いかもだし、でも大卒だとそもそものお給料が高いし…悩みどころです。
でも、大卒と専門卒のお給料の差はそこまで大きくはないようなので、そこまで気にしないでいいと思います。
2.大学のデメリット
〇学費が高い
学校に通う年数が多い分、学費は高くなります。
臨床工学技士養成大学はほとんどが私立大学です(石川県に公立大学はありますが)。
大学の学費は平均560万円。
一方で3年間しか通わなくていい専門学校は380万円。
その差は180万円で一目瞭然ですね。
〇社会に出るのが遅れる
大学は4年間、専門学校は3年間通うことになるので、大学に通うと、専門学校に行った人とは1年経験が遅れることになります。
「早く社会に出て経験を積みたい」と思っている人は専門学校の方がいいかもしれません。