臨床実習ではどんなことするの?
1.実習内容
実習内容は、実習先の病院で行われている臨床工学技士の業務です。例えば・・・
- 透析業務
- 人工心肺業務
- 医療機器点検・管理業務
- 心カテ業務
- カテーテルアブレーション業務
- ペースメーカー外来
- 補助循環装置の操作業務
です。
総合病院などの大きな病院では、基本的に見学がメインで、あまり手を動かすことはありません。手技を見学しながら、分からないことをその都度指導者さんに質問するスタイルです。
一方、透析クリニックでは実際に患者さんの血圧を測ったり、透析剤を機械に入れたりなど手を動かす機会が多いです。
2.一日の流れ
〇総合病院の場合
・8:10
病院に到着。
実習開始が8:30からなので、着替えの時間を見越して20分前には到着。
ロッカーで実習着に着替えて名札、メモ、ペン、ガラスバッジを付けたら集合場所へ!
集合場所には10分前には着くようにしていました。
・8:30
午前中の実習が始まります。
人工心肺など手術室で実習を行う場合、さらに集合時間が早くなるので注意!
・12:00
昼休憩
昼食のスタイルは病院によって異なります。
病院の食堂を使っていいところ、臨床工学室で食べるところ・・・と病院によって様々です。
休憩時間は学校によって決められており、大体1時間くらい取ります。
この時間で、午前中の実習で分からなかったところをまとめます。レポートを進めるのもオススメ。
・13:00
午後の実習が始まります。
居眠りすると取り返しのつかないことになるので注意!!
・16:30
実習終了の時間も病院によって異なりますが、大体16:00~17:00頃になることが多いです。
手術が長引くと延びる場合も・・・。
〇透析クリニックの場合
・8:15
クリニックに到着。
着替え時間を見越して早めに着きます。
着替えたら朝礼が行われる場所に5分前には着いておきます。
・8:30
朝礼が始まります。
透析クリニックで働く日勤の看護師、臨床工学技士、医療事務の方、医師が全員集合し、患者さんの状態で変わったこと、その日のスケジュールなどを確認します。
・9:00
患者さんが透析室に入室し、穿刺が始まります。
医療スタッフさんが特に忙しくなる時間です。
穿刺の実習は出来ないため、この時間は見学するだけになります。
穿刺が終わったら、指導者さんとの本格的な実習が始まります。
自分で手伝えることがありそうなら、積極的に指導者に尋ねてチャレンジしてみましょう!
・12:00
昼休憩の時間です。
患者さんも、大体この時間に昼食を取ります。
・13:00
午後の実習が始まります。
指導者さんが忙しくない隙にじゃんじゃん質問しましょう!
・14:00
患者さんの透析が終わる時間です。
穿刺の時と同様、また医療スタッフさんが忙しくなる時間です。
お願いすれば、患者さんのシャント音を聞かせてもらえるかも・・・!?
・16:30
終礼の時間です。
日勤のスタッフさんが夜勤のスタッフさんに、患者さんの状態を伝えたり、今日の反省を行います。
3.持っていった方がいいもの
〇着圧ソックス
実習中は基本的に立ちっぱなしです。優しい指導者さんは椅子を用意してくださる場合もありますが、基本的に立ちっぱなしです。
そのため、数時間ほどで脚がパンパンになります。
そのせいで実習に集中出来ない・・・ということも有り得るので、着圧ソックスはオススメです。
〇事前学習をしておいたメモ
実習が始まる前、あらかじめ手のひらサイズのメモに、電解質の基準値や薬剤の半減期など、聞かれそうなことをメモしておきます。
実習中に書くメモ帳とは別に、事前学習メモを持っておくことで、急に質問された時でも対応できます。
「指導者に聞かれそうなこと&どんなことを事前に勉強しておけばいいのかが分からない!」
という方は、こちらの記事を参考にしてください。
4.注意点
〇服装
病院に来る時は基本的にスーツで行きましょう。
しかし、革靴やパンプスを履いてきたり、就活用のバッグまでは必要ありません。
服装だけスーツで、防寒具、カバン、靴は極端に派手なものでなければ何でもいいです。
〇髪型
髪の長い人はお団子ネットでお団子にするのがオススメです。いくら1つに結んでいても、あまりに長いと邪魔になります。
男性・女性の共通点ですが、前髪は目にかからないようにしましょう。
髪色は染めていない状態にしておきましょう。
元々茶色い人も、極端に明るくなければ指導者さんからツッこまれることはありません。